雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

ガス漏れ騒動

 きのう、家に入ろうとして何気なく玄関わきに設置されたガスメーターを見ると、赤ランプが点滅している。何だろうと思ってメーターに付けられた説明書を見ると、ガスが止まっていない状態で赤ランプが点滅している場合は、すぐにガス会社に連絡してくれとあるので連絡すると、じきに北陸ガスの担当者が2人やって来ていろいろ調べた結果、家の中の配管からガスが漏れていると言う。

 恐ろしいことになったなとたじろいだが、担当者は手慣れたもので、畳をはぐると床下に潜り込み、すぐにガス漏れの個所を発見した。 金属のガス管が床下の土に触れている箇所でボロボロに腐食して穴が開いていると言う。 きのうは取り敢えず腐食部分の手前でガス管を切断して閉塞し、ガス漏れは収まった。

ガス管を切断した部分 左側が腐食している

 今日は応急措置で腐食した部分を切り取って仮設のパイプで繋ぎ、後日、工事業者が改めて工事するということになったが、更に床下を調査したところ、洩れてはいないが腐食している箇所もあるので、心配だったら本格的に取替え工事をした方がいいと言う。 そんなことを言われて心配しない人などいるであろうか?

 我が家の古い部分は終戦後じきに立て直した建物で、長岡に都市ガスが入ったのは昭和34年頃であるから、この腐食したガス管も当時の物ではないかと思われる。 北陸ガスの担当者の話では、昔の金属製ガス管は土に触れていなければ腐食はしないが、土に触れた部分は腐食してこのようになる。最近は長岡市内でこういう例が多くて工事業者は手が回らないくらいだ。 現在は金属管をポリエチレン等で被覆したパイプが使われているので腐食することはないのだとのこと。

これがガス漏れしたガス管 ボロボロに腐食している

 ちなみに、今回の北陸ガスが行ったガス漏れ復旧工事はあくまでも応急措置で、必ず後日工事業者から工事をしてもらってくれと言われ、そのことを承諾するとの確認書まで徴求された。聞くに、北陸ガスでは今回の工事代金は取らないが、業者が入れば当然金が掛かり、このままでいいやと言う人がいるのだとのことである。

 我が家のような昔の家は、冬の寒ささえ我慢すれば、ゆったりとした季節を楽しむ生活をおくることができて、贅沢なものだと思っているが、老朽化してくるとこのような事態がいつ生じるかわからないということもある。 今年はこれ以外にも屋根の葺き替えやら何やらで物入りな年であった。