雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

老後難民

とうとう本日をもってシャルランでのひと時は最後を迎えた。 主人夫婦やスタッフとお別れの挨拶をして階段を下りる。 一体、これまで何回この階段を上ったことだろう。 シャルランにパンを入れている福泉堂に行くと、主人(秘かに『スズラン通りのパバロッテ…

シャルラン閉店

いつかこの日が来るだろうとは思っていたが、それは突然にやって来た。 いつも行く喫茶店「シャルラン」でその日もモーニングセットのコーヒーを飲みながら司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズを読んでいると、店主の佐藤氏が席にやって来て、「永い間ご利用…

くるみの来た日

今日はくるみが我家にやって来た日だ。 20年前の10月20日の土曜日 月岡温泉の山の上の一軒家に犬をもらいに行き、ワヤワヤといっぱい群れている子犬の中から駆け寄って来た人懐こそうな一匹をもらって来た。 帰りの車の中でこの子の生まれた山の家での日々を…

財務官僚の矜持を示した矢野事務次官

財務省の矢野康治事務次官が「文芸春秋」11月号に寄稿した論文「財務次官、モノ申す『このままでは国家財政は破綻する』」が政界を中心に議論を呼んでいる。 矢野次官の論旨は、次のとおり ①最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、もうじっと黙って…