雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

痔主からの解放

「まだその気になりませんか?」、「この病気で死ぬということはありませんから、イヤならしなくてもいいんですがね」・・・ 診察のたびに医師からこんなことを言われていたが、ついに一大決心をして(というよりも、こんな動きの取れない時期を有効に使う最適な時間の使い方であると判断して)、6月1日に入院、翌日手術、9日に退院と相成った。

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 入院前にネットで体験記を拾い読みすると、やたら痛くて飛び上がるようだとか書いてあって気持ちが揺らいだが、手術もその後の経過もほとんど痛みもなく、快適とまではいかないものの、楽な入院生活であった。 もっとも、隣の部屋のばあさんが夜となく昼となく「看護婦さ~ん 家へ帰りたいて~」と冥界から呼んでいるような声を上げるのには閉口で、こちらも本当の病人になってしまうように思えるのであった。

 そんなこんなで、予定では手術後10日間の入院予定であったが、主治医に傷の快調な回復をアピールし、3日間短縮して退院することができた。

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病室の窓から今年の秋にラストランとなるE4系二階建てMaxときが見られる

 

不思議な家

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 長岡市の駅からほど近い路地の一角にこのような建物がある。

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 この状態で永らく歯科医院をやっておられた。 いつかこのドアを開けて歯を診てもらおうと思っていたが、その勇気が出ないままに、医院は去年惜しまれつつ閉院となった。

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 側面からみたところ。 窓だけがかろうじて開いている。

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 反対側の側面から。 息ができないようだ。

徒労のワクチン予約

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 今日は10時から長岡市の高齢者に対するコロナワクチン集団接種の予約受付開始というので、パソコンの前に陣取り、片手にはスマホも持っていざ予約と立ち向かったが、結果は徒労に終わった。

 予約受付サイトにアクセスが集中してなかなかつながらず、番号や生年月日を入れるまでがまず一苦労で、さらにひどかったのは、次に日時(日付と15分枠の時間帯)を予約するのに、どの時間帯が空いているのか満杯なのかが事前にわからず、やみくもに時間帯を一つひとつクリックしていたずらに時間を徒過し、結局どれも満杯で取れなかったという次第。1時間近くを要したあげくにである。  最初から空きのあるなしが判ればこんな無駄な時間を費やすことはなかった。利用者のことを何も考えていないシステムとはこのことである。

 一体、今日は長岡市民の何万人がこんなことで多大な時間のロスと、徒労感を味合わされたのだろう。 こういう経済的損失を計算してくれるところはないものだろうか?

 ちなみに、県内でも上越市のやり方は優れていて、市が接種日時と会場を指定して個人に通知する方式で、各人は予約を取る苦労もなしに指定された日時に接種を受けることができる。 市町村の担当者の頭の違いで市民はバカバカしい予約騒ぎから解放されてうらやましいことである。

長岡市に特別警報

 このところ、我が長岡市内での新型コロナ感染者の発生が拡大しており、昨日(5月12日)とうとう長岡市を対象に「特別警報」が出された。

新潟県は12日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、長岡市に発令している県独自の警報を同日付で「特別警報」に引き上げた。あわせて接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店に対する午後9時までの営業時間の短縮要請も決めた。期間は17日から31日。直近1週間での感染急拡大に歯止めをかける狙い。(2021.5.13日経新潟版)

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2021.5.13 日経新潟版から

 特別警報といっても、要は飲食店への時短要請によって夜の飲食による感染拡大を防ごうということで、これでは1年前の対策と何ら変わらず、いや100年前のスペインインフルエンザ流行時の対策とも基本的に変わらない。もっぱら受け身の対策で、この100年間進歩というものはなかったのだろうかと思ってしまう。 

 1年前、100年前と違うのは、ワクチンの開発であるが、他国に比べ、日本のワクチン接種遅れは甚だしい。

 米国がすでに35%接種完了しているのに、日本はまだは1%である。

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2021.5.13 日経WEB版

 長岡市では来週からようやく65歳以上の接種予約を開始するとのことだが、実際の接種は6月5日からでそれも今のところ、3600人の枠しかなく、これでは予約も瞬間蒸発でまた騒動が起きそうな雲行きである。

 5月11日の全国紙朝刊に宝島社が度肝を抜く見開き全面広告を出した。 竹槍で敵に立ち向かうような愚かしくも悲惨な戦争は、相手方の戦力の分析結果を無視して始めた戦いの行きついた先であったが、思えば、現状の医療現場の状況をはじめ、日本のコロナへの対応能力を無視してオリンピックに突き進む政権は、これと同じ路を辿っているのではないだろうか。

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小林写真館のネコ

 今朝は時折雨まじりの強風が吹き、おまけに黄砂も舞っているようである。

 いつもの喫茶店を出て、小林写真館のショーウィンドウに今朝もネコが寝ているのを確かめる。

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 いつの間にか、こんな張り紙が貼ってある。

 ”はる”は2006年に新潟市の古町で野良猫として保護され、NDN新潟動物ネットワークさんによる里親募集を通して私たちの家族になりました。

 いつの間にかこちらのショーウィンドウを気に入ってすやすや眠る様になり、寝床を用意してからというもの日中のほとんどはこちらで過ごす様になりました。

          ここでのんびりしているときは

             そっとガラス越しに

           可愛がってあげてくださいね。

 近づいて写真を撮っても身動きもしないで眠っている。2006年ということはもう15,6歳でひねもす寝てばかりいるのであろう。

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これは今年の1月に撮った写真(2021.1.16)

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小林写真館前の通り (2021. 1.16)

  ところで小林写真館と言えば長岡でも古くからの写真館で、先々代は小林銀汀という俳人でもあった。 「長岡歴史事典」(2004)によれば、

 小林銀汀(1889ー1977) 新傾向俳句のリーダー。本名国三郎(略)中学生のころ、来岡した河東碧梧桐に師事する。師亡きあと荻原井泉水の門下生となり同門の種田山頭火と親交を深め、彼の来岡を機に荒海吟社を結成、のちに伊夜比古吟社と改名。昭和44年井泉水賞を受け、同48年悠久山に句碑が建てられた。「山の名月に顔向けて居る」

 山頭火が銀汀らの招きで来岡したのは昭和11年(1936)5月のことで、小林写真館に滞在し、その二階より隣の互尊文庫(図書館)の若葉を眺めて「図書館は いつもひっそりと 松の秀(ほ)」という句を残している。(近くに句碑があるらしい)

大手饅頭

 長岡名物 紅屋重正の大手饅頭

 昔から長岡の町民が特別の日-入学式や卒業式、葬式や法事-の配り物として、また遠方へのお土産として第一に挙げる地元のお菓子である。

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 お酒がほのかに香る上質の皮に、北海道産の極上小豆と沖縄産の黒糖を使った漉し餡が調和する江戸時代の風味、酒元饅頭です。
文化二年(1805年)に紅屋重正は当時浮島の城または兜城と言われ栄えた、長岡城の大手門前に店を構えました。その大手門にちなんで命名された饅頭です。越後産の良質なもち米、長岡の銘酒吉乃川の酒糀、沖縄産黒糖、北海道産小豆、厳選された素材で蒸しあげた伝統の味。
長岡藩公牧野家の御用を承り、以来二百年、伝承の製法を貫き守り続けています。(消費期限:製造日より4日間)(紅屋重正のHPより)

 皮がすぐに乾いて固くなるため、今は一個ずつプラで包装されているが、以前は下の写真のように経木で包まれ、開けると酒饅頭の風味がふわーっと広がり、何とも言えず趣きがあった。

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紙包みを開くと蒸したお酒の香りが広がる

 地元の北越銀行が統合されるまでは、株主総会のお土産に大手饅頭を配っており、総会当日はこれがお目当ての株主が大勢押しかけ、なかにはお土産だけもらって総会の始まる前に帰る人など、長岡らしい光景が見られたものである。

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北越銀行株主総会お土産の大手饅頭(2017年6月)

 我が家の歴代の犬も大手饅頭が大好物で、総会や法事を楽しみにしていたものである。

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我家の初代犬クーが法事についた大手饅頭を一口で頬張る図(1995年9月)

 大手饅頭は出来立ての柔らかいものを食べるのが一番であるが、少し硬くなったものを焼いて食べるのも一興である。 今朝は火鉢で焼いてアツアツのパリパリしたものを食べた。

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火鉢はまだ活躍中である

 

出雲崎の桜

 きのうはいいお天気に誘われて、出雲崎に海を眺めに行って来た。

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いつもの良寛記念館脇の海を展望する小公園から 風はまだ寒く、白波が立っている

 この辺りはまだ桜がいい具合に咲いており、海をバックに眺める桜の花は色合いが引き立っていいものである。

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 出雲崎は、海と低い山の間に細い妻入りの街並みが続き、人家を見下ろす山の斜面には多くの寺院が点々と並ぶ、時間が止まったようなところである。

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山の一角にある善勝寺

 この善勝寺の裏山には山桜の林が薄い雲がかかったように広がっている。

 誰もいない静かな午後。

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 この寺は以前は無住の荒寺であったが、数年前に若い坊さんが入って、寺役を務めている。 前回来たときは、山羊と猫が境内で坊さんと遊んでいた。

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前回来た時の写真 若い坊さんが山羊と遊んでいた