雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

お寺の研修で東本願寺へ

東本願寺 御影堂

我が家のお寺の住職が息子に交代することに伴い、先週末に、寺の総代として新住職に帯同し東本願寺にて2泊3日の「住職修習」という研修を受けて来た。

浄土真宗の寺には、対外的な責任を負う責任役員(住職が代表となる)と、門徒(檀家)の代表として住職の宗教活動を支える総代がおり、新住職が本山である東本願寺から任命を受けるにあたっては、本人と総代とが一緒にこの研修をけなければならない、と決められているそうなのである。

住職から1年も前から頼まれ、困ったなと思いながらも、致し方なく受けさせられたものである。

阿弥陀堂裏手の同朋会館(研修所) 

研修前日に新住職と共に新幹線で京都入りし、駅前のアパホテルに前泊。 翌日は、台風の影響で明け方から雷雨となり、鴨川に氾濫警報が出る中、研修所である東本願寺の同朋会館に入り研修が始まった。

今回の参加者は、新住職25名、総代28名(2名参加の寺もあり)で、住職班、総代班各3班に分かれて部屋を共にする。 見たところ、新住職は40歳代、総代は70歳代が中心と思われた。

1日の日程は、6時に起床、部屋掃除の後、阿弥陀堂、御影堂と二か所を移動して参拝し、法話を聞くのであるが、お経が長くて1時間半くらい掛かり、胡坐をかいていても足腰が痛くなる。

阿弥陀堂にて朝の参拝(これから長いお経が始まる)

その後朝食を撮り、9時半から講義が始まる。 夕方は勤行の時間もあり、夕食の後、班別に与えられたテーマに沿って座談を行い、風呂に入ったりして10時に消灯となり一日が終わる。

我が班の部屋の様子 30畳程の和室に9人が布団を敷いて寝る 

お寺らしく伝統的な研修スタイルで、参加者が寝食を共にし、部屋の掃除や本堂の清掃奉仕を行うことで連帯感を醸成し、同じ目的に向かって意識を高めて行こうということか。 

それにしても、大部屋にごろごろと枕を並べて寝るというのは修学旅行以来で、私を含め年寄連中は夜中にモゾモゾとトイレに立つ者や大イビキをかく者も多く、睡眠不足に悩まされた。 同室の長老の話では、昔、別の研修で泊まった時は40人位が大部屋に雑魚寝で、酒を飲んで騒ぐ者もいたりして、いい思い出だったそうである。

肝心の研修の内容であるが、一言で言えば新住職に一か寺を担う覚悟を持たせようというもので、研修の最後には、新住職と総代が向き合って、新住職が決意や今後の抱負を述べ、総代が激励するというセレモニー(?)もあった。 総代は新住職の決意表明の証人として参加させられたということであろう。

ただ講義の内容は古臭い話が多く、睡眠不足の身には眠らないようにするのに骨が折れた。 新住職にとっては、例えばユニークな活動を行っている先輩住職の話とか、宗教と社会をテーマに取材し執筆活動を行っている僧侶の鵜飼秀徳氏のような外部講師を呼んできた方が、大いに参考になるのではないかと思われた。

住職任命式を終えて

研修3日目の最後に御影堂で住職任命式が行われ、宗務総長から新住職一人ひとりに任命状が手渡された。 この日をもって寺の代表が交代である。 寺の将来は住職次第、総代としても陰ながら応援していきたい。

新住職はすぐに新幹線で帰って行ったが、私は睡眠不足でヘロヘロに疲れてしまい、まともなホテルでもう1泊、一人ゆっくりと休養することにして老いの身をいたわったのであった。

賽の河原

新潟県もとうとう梅雨入りして、連日雨雲が垂れ込めている。

先日、散歩の途中で長年空き家になっているらしい大きな屋敷の前を通ると、大木が鬱蒼と繁り、それに蔓が絡みついて、建物は密林の中に埋没している。  

ちょうどその時、脇を走っていたカローラが止まり、中から顔を出した親父が「こんげになる前に草刈らんけやダメらこての」と私に向かって言うので、致し方なく「そうらの」と同意を表したのであるが、ハテ、思えば我が家もこの空き家と同類に思われているかも知れないではないか。

我が家の朝茅原 手前は草刈りしたところ

いつもはシルバー人材センターに頼んで草刈りをしてもらっているのであるが、今年は暇つぶしに自分でやってみるか、毎日少しずつでもやれば一人でもできるだろう、と草刈り鎌を砥石で研いでやってはいるものの、如何せん、今頃になると草も太く、硬くなっていて簡単には行かない。 おまけにやっとこっちがきれいになったかと思うと、以前に片付けた所がもう草茫々になっていて、「賽の河原」とはこのことかと思ってしまう。

ゼミOB旅行 今年は伊香保温泉

恒例のゼミOB旅行、今年は伊香保温泉に老師以下いつものメンバーで行って来た。

渋川駅にて 今年も私の320ともう一人の同じ型の2台で伊香保を巡る

渋川駅にて電車組をピックアップし、1日目のお昼は水沢うどん。

水沢うどんの「大沢屋」にてお昼

水沢観音にて全員の無病息災を祈願

さて、今年の宿は去年・一昨年のハーヴェストクラブとは打って変わって、伊東園グループ「伊香保金太夫」

金太夫のHPから

さすが伊東園で、1泊2食付き9千円弱 ただし、伊東園グループの旅館はどこに行っても食事の内容は同じだという。 旅館は伊香保温泉の有名な石段の脇にあり、老師以外のゼミ生は健脚を競って石段を上った先の伊香保神社まで登って来た。

伊香保温泉の有名な石段

旅館の夕食はバイキングで、ビール・酒は飲み放題であるが、そんなに飲める訳がなく、部屋に引き揚げて、メンバーの一人から1975年に出張先のベイルートで内戦に巻き込まれた時の別世界のような話を聞いた後は、カラオケに興じたのであった。

金太夫の露天風呂 と言っても囲まれていて外は見えず 茶色の温泉 HPから

翌日は榛名湖まで走って、榛名山ロープウェイに乗り山頂まで行ってみたが、寒いだけで熊が出るようなことも書いてあり、早々に下界に戻って来た。

榛名山ロープウェイで山頂へ

クマにご注意

榛名山の後は坂道を一路渋川駅まで下り、今年のゼミOB旅行は無事散会となった。

谷村美術館

砂漠の中の遺跡をイメージしたというファサード

先日、糸魚川市の「谷村美術館」に初めて行って来た。

この美術館は地元の谷村建設の社長が木彫家「澤田政廣」(1894-1988)の仏像を保管・展示するため、「村野藤吾」(1891-1984)に設計を依頼して1983年に開館したもの。 

村野藤吾といえば、ホテルや劇場、庁舎などの公的な建物のイメージが強いが、このようなちょっと私的な嗜好性を語ったものを残していたとは知らなかった。

美術館にいざなう長い回廊

長い回廊に誘われて、砂漠に半ば埋没した遺跡のような建物に入ると、その内部空間は一転して、天井や壁のスリットから薄く入って来る自然光に電光をミックスしたほの暖かい光が仏像を優しく包み込むようで、現世を離れた素晴らしい空間が続いている。

美術館の内部 射しこむ光 (谷村美術館のHPから)

連続する展示室へ誘われる (谷村美術館のHPから)

仏像の展示室 (谷村美術館のHPから)

糸魚川の田舎の風景の中に忽然と現れる「砂漠の遺跡」は、その外見も内部も、見る者をつかの間、異次元の世界に迷い込ませるものがあった。

仏像作家の澤田政廣については無知で、インターネットで検索したところ、熱海の人で熱海市立の「澤田政廣美術館」があることを知ったのであるが、美術館のHPで建物の写真を見ると、谷村美術館とよく似たイメージであり、これも村野の作品かと思ってしまったが、こちらは谷村美術館を参考にして設計したものとのことであった。

熱海市立澤田政廣美術館 (美術館のHPから)

美術館について|澤田政廣記念美術館

職場の同窓会

先週末に市内のホテルで昔の職場の同窓会が開かれた。 毎年この時期に開催されているもので、今年は老若(といってもみんな60歳以上)男女190名が参加した。

前半の総会の最後は、この1年間に亡くなった会員の名前が読み上げられた後、黙祷で締められ、この時ばかりは「来年は自分の番が来るかも?」と厳粛な雰囲気に包まれるのであった。

お楽しみの懇親会は、年代別にテーブルが指定されているのであるが、すでに我々の年代は「長老」もいいところで、あと何年か後には一番端の「最長老」のテーブルに座らせられ、やがて別世界に押し出されてしまうのだな、と感慨にふけったのであった。

ギシギシ征伐

春から一度も草刈りをしていない裏の空き地が雑草で物凄いことになっている。 特に一番奥の丈の高い草は、どんどん背が伸びて、浅茅が原も斯くや在らん、という風情で、今日は一つこれを何とかすることにした。

この丈の高い草は、グーグルレンズで調べると、「ギシギシ」という草の由。名前からして鬱陶しい。 若芽は食用に、根は便秘などに効用があり薬用に利用されるとあるが、迷惑以外の何物でもない。

何しろ茎は直径が2センチくらいにもなり、硬くて鎌ではとても歯が立たないので、大きな枝切りばさみを持ち出して一気に征伐することにした。

枝切りばさみを振るってようやく刈り取ったが、この大量の残骸はどうしたらいいか?

珈琲道は試行錯誤

リタイヤしてからは、お昼にコーヒーをドリップするのが日課となった。

しかし、コーヒーというやつは豆の選び方から、器具の選定、お湯の温度や注ぎ方まで、「変数」が多過ぎて、それによって味も千変万化、それが面白いという人もいれば、面倒だという人もいる。

私の場合は、出来るだけ面倒をしないで好みの味を安定的に出したいと思うのだが、なかなかうまく行かない。

最も面倒な豆の選定と挽き方の所で躓かない為に、お気に入りの「戸隠ランプ」で使っている豆を挽いてもらった「粉」を取り寄せている。 これをドリップすればランプのお店で飲むのと同じ味がするハズなのだが、なぜか雑味や渋味が出てうまく行かないのである。

「戸隠ランプ」のコーヒーとアップルパイ

いろいろ頭をひねり、どこが悪いのかを考えた結果、うちのはドリッパーに敷く紙のフィルターにコーヒーの粉が詰まって抽出に時間が掛かり過ぎるため、雑味や渋味が出るのではないか、と思い至った。 もっとスムーズに時間を掛けずにコーヒーがサーバーに落ちれば、すっきりした味になるに違いない。

それで探したのが「オリガミ」というブランドのドリッパー。

オリガミのHPから

オリガミの円錐形のドリッパー(2~4杯用)

紙フィルターもドリッパーの形状に合ったものを使用

結果は? 満点とはいかないが、思惑どおり雑味や渋味はなくなり、ランプオリジナルのコーヒーの味に近づいたようである。 それにしても珈琲道は試行錯誤の連続である。 さらに精進を続け道を極めたいものである。

 

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