雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

オーディオの入替

 先月の初めに書斎で使っているオーディオ装置(SONY MAP-S1)が故障して電源が入らなくなってしまった。 機械に故障はつきものであるが、1年半前にも同じ故障で直してもらったばかりなので、いささかおかんむりながら、すぐに直るだろうと思ってSONYの修理担当に送ったのである。 

 しかるにだいぶ経ってからSONYから電話が来て、これはもう部品がないから直せないと言うではないか。 さすがにこれには頭にきて、①この製品は購入してからまだ5年しか経っていない ②1年半前に同じ故障を直してもらったではないか ③このくらいの年数で天下のSONYが部品がないと言うのか と、紳士的な物言いで怒ったところ、それではこの製品をSONYでしかるべき価格で買い取らせていただくことで如何か?と5年前の購入価格の4割くらいの価格を提示して来た。

 直せないから買取るとは予期せぬ回答であったので驚いたが、壊れた機械を返されてもどうしようもないので、応じた次第。

 しかし考えて見ると、もうSONYは電気製品のメーカーというよりコンテンツとやらのメーカーに変わっていて、こういう手間ばかりかかって儲からない製品からは手を引いているのであろう。 私の使っていたオーディオもそうだったが、SONYは他社にはない企画力とデザインでいい製品を作っていたのに残念なことである。

これまで使っていたSONYのMAP-S1

 それはそれとして、急いでオーディオの後継機を探さねばならない。 ところがこれがまた世の変遷を思い知らされることとなってしまった。

 もう私のような昔人間の知っている国産の有名オーディオメーカーがすっかり姿を消して、残っていてもオーディオ部門には力を入れていないのか製品の選択肢が限られているのである。 そういえば、つい先日もオンキョーが破産したとかいう記事が出ていた。

 私の欲しいオーディオ製品は、①書斎の狭い空間で程よい大きさと能力 ②聞くソースは、CDとアマゾンミュージックとデジタルコンサートホール なのであるが、これをこれまでのSONYのようにコンパクトな一体型で満たしてくれる製品がないのである。

 いたし方なく、写真のようにいずれもマランツのネットワークCDプレーヤーND8006とプリメインアンプPM6007 を買い、これまで使っていたボーズのスピーカーに繋ぐことにした。 書斎で使うにはちょっと大き過ぎて大仰な感じだし、オーバースペックでもあるが、ほかに選択肢が見当たらなかった。

 結果は、CDの音が見違えるように良くなって、お蔵入りしていた昔のCDを引っ張り出して聞いている。

テーブルの上にネットワークCDプレーヤーを置き、アンプは下に押し込んで使っている

今日の夕暮れの空 今年は長岡花火開催するとかでまたうるさくなりそう