雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

思い出の日産車(3)

ローレル(初代:1968-1972)

 サニーに続く我が家の二代目の自家用車は日産のローレルで、私が社会に出た昭和45年(1970)に新車で買った(これも親に買ってもらった)。 当時88万円であった。

 中古のサニーから「ハイオーナーカー」と呼ばれたローレルに一足飛びにグレードアップして、いまから思えば、新入社員が乗るにはちとどうかというところであったが、私にとっては新車がうれしくて、そんなことは何も気に掛けなかったのは幸いというべきか?

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我家のローレル(1981年12月)

 ローレルは昭和43年(1968)に発売され、日産の乗用車の中では法人向けのセドリック・グロリアと個人向けのブルーバードの中間のクラスで、デザインはブルーバード(3代目)をストレッチしたシャープなもので好感が持てた。

 エンジンはプリンス自動車工業が開発した直4G18型1800CCで、サニーのA型エンジンとともに名機と言われた。 トランスミッションは4速フロアであった。

 当時は、エアコンの付いていない車が普通で、この車も買った後でサンデン製のクーラー(エアコンとは言わず)を助手席のダッシュボードの下に取り付けてもらった。

 我が家のローレルは、昭和56年(1981)12月に11年間の御奉公を終えてホンダのアコードにバトンタッチした。

 思うに日産車のデザインが一番好ましかったのは、1960年代から70年代半ばのブルーバードの2代目、3代目、ローレルの初代の頃であった。 その後の日産車はブヨブヨと締りがないデザインとなり、エンジンも排ガス規制の影響もあって軽々と回る長所を失い、欲しい車の対象外となってしまった。

 私の日産車との生活もこのローレルで縁が切れることとなり、その後日産車に乗る機会は絶えてない。

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歴代日産車で一番の傑作 3代目ブルーバードSSSクーペ(1968)

このサファリブラウンが素敵だった