このところ、我が長岡市内での新型コロナ感染者の発生が拡大しており、昨日(5月12日)とうとう長岡市を対象に「特別警報」が出された。
新潟県は12日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、長岡市に発令している県独自の警報を同日付で「特別警報」に引き上げた。あわせて接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店に対する午後9時までの営業時間の短縮要請も決めた。期間は17日から31日。直近1週間での感染急拡大に歯止めをかける狙い。(2021.5.13日経新潟版)
特別警報といっても、要は飲食店への時短要請によって夜の飲食による感染拡大を防ごうということで、これでは1年前の対策と何ら変わらず、いや100年前のスペインインフルエンザ流行時の対策とも基本的に変わらない。もっぱら受け身の対策で、この100年間進歩というものはなかったのだろうかと思ってしまう。
1年前、100年前と違うのは、ワクチンの開発であるが、他国に比べ、日本のワクチン接種遅れは甚だしい。
米国がすでに35%接種完了しているのに、日本はまだは1%である。
長岡市では来週からようやく65歳以上の接種予約を開始するとのことだが、実際の接種は6月5日からでそれも今のところ、3600人の枠しかなく、これでは予約も瞬間蒸発でまた騒動が起きそうな雲行きである。
5月11日の全国紙朝刊に宝島社が度肝を抜く見開き全面広告を出した。 竹槍で敵に立ち向かうような愚かしくも悲惨な戦争は、相手方の戦力の分析結果を無視して始めた戦いの行きついた先であったが、思えば、現状の医療現場の状況をはじめ、日本のコロナへの対応能力を無視してオリンピックに突き進む政権は、これと同じ路を辿っているのではないだろうか。