雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

危うくセーフ

 昨日の朝、起きると全身に倦怠感があり、動くのも億劫で、体温計で測って見ると、37.7度。 ひょっとするとこれは・・・ まずいことになったなと思いながら、かかりつけ医である医学博士の医院に電話すると、いま発熱の患者が多くて予約がいっぱいなので、夕方の5時に検査するから来てくれと言う。 致し方なくそれまでの間、暑い家の中で寝たり起きたりしながら、ネットで最近のコロナの状況を調べる。

・前日(8/7)の長岡市のコロナ感染者新規発生は629人で増え続けている。 このため、市では8/8~お盆明けの8/21までを集中対策期間とした。

・今流行っている第7波はオミクロン株のBA5という系統で、これは以前のBA2よりも病原性が高く、BA2が主に気管支でウイルスが増殖する性質だったのに対し、BA5は肺でもウイルスが増殖する。

・BA5の主な症状は、発熱が38度以上と高く、倦怠感を訴える人が多い。 また咳や鼻水の症状を伴うことも多い。

新潟県では、新型コロナウイルス感染と診断された場合は原則10日間を自宅で療養する。(症状の出ない場合は7日間) また家族等の濃厚接触者は5日間の自宅待機。

 調べているうちにだんだん気分が悪くなってきて、こりゃコロナに間違いないと思うようになっていった。 最近は外で他人と話す事も稀であり、思い当たるとすれば8/2の花火大会か? 周りはかなりの人混みだったからなあなどと疑心暗鬼になる。

 ようやく夕方が来て、車で来てくれと言うので自分で運転していく。 医院の前に専用のカーポートがあり、車を入れて電話すると、物々しくフェースシールドをつけた看護師が出て来て、PCR検査をするので唾液をこの容器に採ってくれと言って車の窓越しに検査容器を渡され、四苦八苦しながら唾液(2.0ml)を採る。

唾液採取の説明書

 その後、医学博士が現れ、窓越しに問診や喉のチェックなどがあり、薬局に寄ってカロナールをもらって家に帰る。 検査結果は明日連絡すると言われる。

 家に帰り、食事は書斎に運んでもらって一人で食べる。(こういうのも気分が変わっていい)

 さて2日目の今日はまだ倦怠感が残り朝は37.2度の微熱。 まだかまだかと待ってようやく14時頃医学博士から電話来て「陰性だった」。 現金なことに急に気分が良くなる。

 結果オーライの2日間の騒ぎであったが、今回の一連の医療の流れで気になったのは、今後具合が悪くなった場合は、当然この医院に診てもらえばいいと思っていたのに、「もし感染が確認された場合、あとの症状の変化は保健所と連絡を取って指示を受けてもらいたい」と言われたこと。 そう言えば最近のテレビで「保健所に電話しても繋がらず、悪化する病状の中でどうすればいいのかと思った。」というのを見たような気がしたが、このことであったか。 かかりつけの医師が一番患者のことがわかるはずなのに、パンク状態の保健所が患者の生死を左右しているとは、どういう医療体制であろうか? 死ぬも生きるも神頼みなのであろうか。 桑原くわばら。