雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

湯治

 腰の具合がいまだに良くない。少しずつ良い方には向かっているのだが、如何せん歳のせいか治りが遅いようだ。以前なら3,4日で回復したのだが。

 それで、気分転換も兼ねて「湯治」に出かけることにした。と言っても日帰りである。長岡近辺の日帰り温泉を検索すると、よく知っているところから聞いたこともないところまで、かなりあることがわかった。

 今回は、出来るだけ鄙びたところでと思い、長岡市内から柏崎に向かう国道8号線から山の中に入った「灰下の湯」(はいげのゆ)という所に行って見ることにした。

 国道から入った道は、車一台が通れるくらいの道幅で、人家もない雪の山の中へ進んでいく。道を間違えたかと心細く思いながら行くと、ようやくそれらしき建物が見えて来た。山の中の一軒家だ。

灰下の湯 雪がまだ沢山残っている ここも長岡市内である

 温泉は、焦げ茶色に濁った湯で、鉱泉を加熱しているようである。 湯舟は狭くて4,5人も入れば満杯だ。今日は近所のお父っつあんらしき人が2,3人おとなしく入浴中であった。 「春が来ていい塩梅だ。12月の雪はひどかった。この宿も3日位停電していた。今年に入ってからは雪は大したことがなくて良かった。」などなどお話する。 かなり熱い湯で長くは入っていられない。

宿の窓からの眺め これからがいい季節

 畳の部屋で寝転んだりしながら、2回くらい風呂に入ったが、ここは気に入った。 心なしか腰の具合も良くなったようである。 次回はもっとゆっくりと本でも読みながら湯治に来ようと思う。

 灰下の湯 東栄館 (goope.jp)