この頃、縁側の先の梅の木のあたりで盛んに鳥の鳴く声がして、巣でもあるのかなと思っていたが、今朝、声のする方を注視していると、巣立ったばかりと思しき、まだよく飛べずに枝にしがみついている幼鳥を見つけた。 思い切って飛んでも草むらに落ちて出て来ないので心配していると、そのうちに何とか飛び上がって塀の上に止まっている。 そこへ母鳥がやって来て隣に並んで餌をやったりしている。 ヒヨドリだ。
そのうちに幼鳥の姿は見えなくなってしまった。 元気に育ってくれるのを祈るばかりである。
我が家には何十年来冬になると決まってヒヨドリが物干しざおに留まって、パン切れを投げてやると空中キャッチして得意そうな顔をするのである。 まさかずっと同じ鳥ではないだろうから、この技が子や孫に受け継がれているのだろうかと思ったりしている。 今日の幼鳥もこんなになってくれると嬉しいのだが。