雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

GoTo狂躁曲

 今回の益子への旅行では例のGoToトラベルを利用した。 ちょうど10月から首都圏も解禁となったほか地域共通券なるものも追加され、盛り上がりを見せているという。

 宿泊料金が35%割引(1人14千円が上限)でさらに地域共通券として15%(1人6千円が上限)のクーポン券が付くという大盤振る舞いで、1泊4万円の宿に泊まるのが一番パフォーマンスが良く、露天風呂付客室の高級旅館が大繁盛とのことであるが、その手は桑名の何とかで、年金生活者の当方としては堅実に1泊15千円の「かんぽの宿喜連川」というところに泊まった。

 宿の人の話では、定員の半分に抑えているということであったが、食堂はほとんど埋まっており、中には我が同輩と思しき年配の親父連がソーシャルディスタンス物かは顔をくっつけあって盛り上がっているのには呆れてしまった。 泊まる方も泊める方も問題である。

 今回は、地域共通券というクーポン券をもらったが、これが曲者で、1泊2日であれば使えるのは宿泊の当日と翌日の2日間で、なおかつ旅行先の都道府県および隣接県に使用は限られる。

 クーポン券は宿のチェックイン時にもらうので、旅行の初日は事実上使えず、使えるのは翌日1日限りということになる。 しかも、始まったばかりのせいもあろうが、使える店が少なくて、益子では益子参考館は案の定使えず(クレジットカードも使えず)、使えるのは何とか共販センターという狸や蛙の置物が山になって並んでいるような所しかなくて買う気が起きず、「地元の経済振興」に寄与することはかなわなかった。 しかしながら帰る道すがら、使わずに終わるのはもったいないという気持ちがふつふつと沸き上がり、宇都宮市内のファミリーマートに飛び込んで、ウィスキーその他を買い込んで使い果たした次第である。

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クーポンを使うためにコンビニで買ったもの 

ウィスキーは隣々接県の宮城県産なので少しは言い訳にもなろうか?