雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

春のウォーキング 鳥、北へ帰る

 きのうは冷たい雨の一日でうちに籠っていたのが、今日は朝から晴れて気温は低いものの春の陽気となったので、少し運動でもと信濃川の土手に行ってみる。

 右岸(東側)の土手はまだ少し雪が残っているのでパスし、長生橋を渡って左岸(西側)の土手から大手大橋を渡って戻って来ることにする。

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右岸の土手の様子 もう少しで雪はなくなりそうなのだが

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左に見える長生橋を渡り、大手大橋から戻って来る

 長生橋の上は天気が良くて気持がいいが、冷たい風が吹いている

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長生橋上から下流の大手大橋を望む

 左岸の土手は雪はなくて大勢の人が歩いたり、走ったりだ

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 その時、天上から鳴き交わす声が聞こえ、白鳥の群れが北の空へと帰っていく。

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広角のスマホなので、空の彼方の芥子粒にしか見えず

 これではよく見えないので、以前に右岸の土手から撮った北帰行の写真を代わりに。

 渡り鳥は大きな河川を目印にして飛んでいるようである。

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きれいなV字を描いて飛んでいく 2017年3月18日撮影

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春の白い雲の空を北へ 2017年3月18日撮影

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2017年3月18日撮影

 帰りは大手大橋を渡って一回りして戻って来た。

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桃の節句

 昨日は桃の節句 我が家は一男三女(うち2名は犬の子として生まれ、我が家の養子となった)であるからして、桃の節句は長女の初節句以来、家内の実家から来たお雛様を飾り、夜はみんなで御馳走を囲む習わしである。

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 昨日は気温はまだ低く、雲もあったが、春の日差しもあり、ひな祭りにはいい日であった。

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 毎年恒例の五目ずし

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 お酒は火鉢で燗をして、掘りごたつで一杯。

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 信濃川も雪解け水で勢いを増してきた。 春とはいえ、風はまだ寒い。

雪消え

 今日から3月。 長岡のアメダスによれば、きのう2月28日の11時をもって積雪はゼロとなった。 1月は寒い日が続いて大雪が降り、2月半ばまでは平年を上回る積雪があったが、下旬に暖かい南風が吹きつける日が続き、急速に雪消えが進んだ。

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 2月とともに雪は去りぬ。 異常な少雪であった去年と比べることはできないが、平年と比べれば、早い春の訪れと言えようか。 新潟市では梅の開花が2月22日で、平年より21日も早かったと言っている。

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アメダスではゼロと言っても、我が家の庭はいまだ斯くの如し

 今朝、いつもの花屋に桃の花を買いに行くと、花屋の娘が「お父さんの家は雪が一杯たまっていたね」と言う。 「わたしゃあんたのお父さんではないよ」と言いたいのを飲み込んで、「雪はたまるが、カネは貯まらず」とだけ返答する。

手形とソロバン

 経産省が5年後の2026年をめどに、約束手形の利用を廃止することを求める方針を決めた、とのニュースを見て若干の感慨を覚えるものである。

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 記事によれば、約束手形は支払いまでの期間が長く(平均は100日とのこと)、中小企業にとって資金繰り負担が重いことが廃止理由に挙げられていたが、一番の理由は銀行の事務負担軽減であろう。手形という現物を期日管理し、支払い場所に送付・提示するには膨大な事務負担がかかり、昨今の銀行を取り巻く環境からしてとてもやっていられないということであろう。

 私にとっては、手形はソロバンとともに社会人1年生時代の苦い思い出の象徴であった。何しろ、朝から晩まで手形の山を相手にソロバンで格闘するのである。手形でも上のひな形のように金額がきれいにチェックライターで打ってあればまだしも、手書きの癖字で「金壱百弐拾参萬四千五百六拾七円也」などと、江戸時代に戻ったかのようなものが多々混じっているのである。おまけにソロバンの腕の方はと言えば、就職が決まってからあわてて習いに行ったようなありさまで、やれどもやれども計算は合わず、空しく日は暮れ、こんな毎日がこれからずっと続くのだろうかと絶望的になったことであった。

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苦楽を共にした思い出のソロバン

 幸いにして、見かねた上司がこれでは商売にならぬと別の仕事に回してくれて助かったが、社会の入り口にして「世の中恐るべし」の思いを抱かせるに十分なものであった。

  ところで、手形は貰う側にとっては期日までは金にならず資金繰りの負担であるが、他方、発行する側にとっては、逆に期日までの支払いが猶予されて資金繰りは楽になる訳で、手形自体をいいとか悪いとかいうものではなかろう。  

 ただ昔から手形は怖いものと言われていて、期日に支払われない「不渡手形」(1回でも不渡りを出せば世に知れ渡り、2回目で銀行取引停止)、支払人と受取人がグルになって資金繰りのために取引実態のない手形を発行する「融通手形」、ベラボーに期日の長い「台風手形」(210日)や「お産手形」(10カ月)などなど、とかく後ろ向きのイメージではあった。

 今後手形がなくなれば手形に代わるものとして、既に「でんさい」と呼ばれる電子記録債権があるが、資金繰りの点での苦労は手形と変わりはない。 手形という現物がなくなってコンピュータの管理する債権に代わるだけである。

 ソロバンの方は、幸いにも私が社会に出た頃から急速に加算機や電卓そしてコンピュータに取って代わられ、今や昭和の遺物として、実務の世界ではほとんど目にすることはなくなってしまった。(私が時々診てもらいに行く小医院の窓口のご婦人が、何と五つ玉のソロバンをお使いであることを除けば)

 そう言えばこんな人もいたっけ


トニー谷

春一番

 きのうは、新潟県にも春一番が吹きつけ、暖かい南風を受けて雪解けが進んだ。

 我が家の庭はまだまだ雪が残っているが、今朝の日差しの中には春がもう来ている。

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  いつもの土手は積雪で歩くことができないので、信濃川にかかる長生橋(850m、昭和12年竣工)を往復。 橋の上からの信濃川の眺めももう春。

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 長生橋は、このブログのタイトル画像に写っている橋である。 空襲を生き抜き、もう84歳だが、長岡のシンボルであり、まだまだ現役で頑張っている。

ワクチン輸入で円安か?

 今朝の日経に新型コロナワクチンの海外からの輸入に伴い、購入資金調達のため年間3000~4000億円程度の円売りが生じ、貿易黒字の縮小を通じて、需給面から中長期的な円安要因となる可能性があるとの記事が掲載されていた。

・日本が調達するワクチン全体の6割を占めるファイザー製とモデルナ製は米国の調達価格と同等とすれば、1回分2000円前後になる可能性がある。

・仮に3億回分に当てはめると、他社のワクチンも含め単純計算で3000億円~4000億円規模の調達費用が発生する。(アストラゼネカ製の価格はファイザー製の4分の1程度)

・ワクチン接種により感染が1年で収まればいいが、英国のワクチン担当相は、インフルエンザの予防接種と同様に新型コロナのワクチン接種が毎年にわたり必要になる可能性を示している。 市場では「今後2~3年で数兆円規模の円売りが出てくる」との可能性も浮上する。

 日本政府は国民のワクチン接種にかかる総費用を明らかにしていないが、ワクチンの調達費用に加え接種費用(人件費等)として接種1回につき2070円がかかり、全額国庫負担になる。

 新型コロナ対策による財政負担の増大に加え、為替が円安に動いた場合、総合的にどのような影響が日本にかかって来るのか? 経済学者の意見を聞きたいものである。

スマホの突然死

 スマホが突然死した。 午前中までは何事もなく使っていたのが、午後になって電源が落ちているのを発見。 電源スイッチを押しても反応せず、バッテリーが上がったのかと思い充電しても反応なし。

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死んでしまったスマホ

 このスマホは一昨年の12月に買い替えたもので、まだ1年ちょっとしか経っていないのになんということかと思うも、石のように何の反応もない。

 致し方なく翌日ドコモショップへ持って行って診てもらったが、次の3つの方法から選べと言う。

①壊れたスマホを修理に出す 

 この場合、修理費は3,300円

      期間は10日~14日間くらい もしかすると1か月を要す

      その間は代替機を貸し出す

②同じ機種を交換する

 この場合、費用は8,250円+3,300円

      同一機種があればすぐに交換可能

③機種変更する

 この場合、要は新しいものに買換えするということ

 ②や③は論外であるとして、①を選択した。

 問題は、修理に出す場合、初期化するのでスマホの内蔵データやアプリはみんな消えてしまうと言うではないか。 これは個人情報流出漏れのための処置である由。

 私の場合、ほとんどのデータはマイクロSDカードに入れていたので大丈夫だが、スイカや銀行のワンタイムパスワードは手続きが必要になる。

 泣く子とスマホには勝てぬとの思いを抱いて代替機を借りて戻って来た。

 知らないうちにスマホに左右される生活になっているのだ。