雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

同級会

 先週、久しぶりに上京し大学の同級会に出席してきた。 幹事が熱心で毎年開かれていたのだが、コロナで2年お休みの後、去年は新橋の魔窟のようなビルの地下の店で強行開催すると言ってきたのだが、さすがに恐れをなして欠席し、今年3年ぶりに出席した次第。 もともと63名の同級生のうち18名出席。 ブランクの3年間のうちに亡くなった者3名(全員癌)。 老人ホームから出てきた者もいたが、出席者は一様に元気で、もう自分の自慢話のネタはないので、子や孫の自慢を長々とする者が多かった。

 しかし、本人は(今のところ)健康でも、細君が具合が悪いとか、先立たれて一人暮らしだとか、75歳後期高齢者の現実は冷酷に足元にまで寄せて来ているのが感じられた。

 我々は昭和45年(1970)に大学を卒業して、日本が高度成長期でがむしゃらに上を目指していた時代に社会人としてのスタートを切り、世の中に揉まれながら一人前になった世代である。 皆少なくとも恵まれた学生時代を過ごし、社会人としても人並み以上の生活を送ることができた幸せな人生であったと思う。

 今回は車で上京したので、帰路は中央道を回り、山桜や雪の残る山並みを眺めながら名残の春を楽しんできた。

中央道の初狩PAにて