雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

なくした小銭への怒り

 今朝のNHK・FM「名演奏ライブラリー」はピアニスト、アレキサンダー・ブライロフスキー(1896-1976)の巻であったが、最初の曲がベートーヴェン作曲「ロンド・ア・カプリッチョ「なくした小銭への怒り」作品129」なる曲で、私はベートーヴェンにこんな妙な題の曲があるとは初めて知り、うれしくなった。 

 聴いてみると、ピアノがせわしなくいら立って、これでもかとばかりに「怒りをぶつけて」いるようにも思え、あのベートーヴェンが小銭を落としたか何かして、なくした小銭への執着から、例の苦虫をかみつぶした顔でピアノに当たり散らしている姿が目に浮かんだのであるが、wikiを引いてみると、このお題はのちの人のつけたものとあり、それはそれで、いったいどうして斯様な妙な題をつけたのか?と疑問は増すばかりである。


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移りゆく春

 長岡の桜の名所「福島江」に沿った道を歩く。福島江は農業用水で、田んぼの活動期には満々とした水を運んでいく。

 もう桜も終わりを迎え、花びらが風に吹かれて空に舞い上がっていく。

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福島江の両側の道には桜の並木が続く

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川面も花びらでいっぱいだ

 いつもの信濃川の土手を歩き、昔の浄水場跡の「水道タンク」まで行く。下から見上げると、青空をバックにコンクリの塊が空に浮かんでいるようで、ルネ・マグリットの世界を見るような気がしてくる。

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昭和2年に建造された水道タンク 空襲の生き残りだ

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水道タンクに揚水するためのポンプ室 建物が立派で証券取引所だと言っても通用しそう 

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両者の配置はこのようになる 異界に来たようだ

 いつもの散歩コースにある2本の木 何の木かわからなかったが、春になって花が咲くと辛夷であった。

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入広瀬の春

 今日もいいお天気なので、入広瀬の山里に春を訪ねて来た。

 去年来たときは、村の人が、「こんげに雪の降らん年は初めてら。1回も雪下ろしをしねで済んでしまた。たまげた たまげた」と言っていたが、今年は本来の冬に戻り、この地区のアメダス(守門)の記録を見ると、最深積雪は2月19日で324センチであった。(これまでの最高は1981年の463センチ)

 という訳で、今日の時点でもちろん道路や駐車場に雪はないが、アメダス地点の積雪はまだ104センチもある。

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このあたりの主峰「守門岳」

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谷から流れる雪解け水

 今日は国道252号線の「道の駅いりひろせ」まで行って来た。 この道は魚沼市の小出から会津若松市まで通じているが、今はまだ「冬季間」で福島県には抜けられない。

 並行して走るJR只見線も2011年の豪雨以来、県境が不通のままだ。

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 道の駅いりひろせには鏡ヶ池という池があり、守門岳を望む景勝地であるが、池の水面はまだ雪氷に覆われている。

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雪氷に覆われた鏡が池から守門岳を望む

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池の周りも雪だらけ

 ゴールデンウィークまでには雪も解け、新緑に覆われることだろう。

春爛漫

 今日から四月 このところの陽気で、我が庭の木々も、川端の桜並木も一斉に花開き、春爛漫だ。

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杏子に雪椿

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白梅もまだ頑張って咲いている

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市内の柿川沿いの桜も満開

 このところ、黄砂がひどくて家の中に籠っていたので、今日は久しぶりに信濃川を眺めて歩く。 いつの間にか河川敷の木々の枝も緑色を帯びてきた。

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大手大橋からの眺め


 

梅開く

 今朝、雪夜庵の庭の梅が数輪開いているのに気がついた。

 例年、4月の上旬に満開を迎えるのであるが、今年は少し早いようである。

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 まだ庭には雪が残り、冬囲いも外していないが、春がもう庭の中にある。

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ジェームス 活動開始

 冬の間、冬眠はしないものの餌もほとんど食べず、水槽の片隅で蓋を被っておとなしくしていた亀のジェームスも、春の到来とともに活動開始。

 駐車場で外に出してやると、E・Tの映画のように私の方へ手を差し伸べてタッチする。心の通い合う瞬間である。

 その後は、さらに元気を出して、私の手をよじ登ろうと奮戦。

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20210307134131ジェームスの散歩