雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

なくした小銭への怒り

 今朝のNHK・FM「名演奏ライブラリー」はピアニスト、アレキサンダー・ブライロフスキー(1896-1976)の巻であったが、最初の曲がベートーヴェン作曲「ロンド・ア・カプリッチョ「なくした小銭への怒り」作品129」なる曲で、私はベートーヴェンにこんな妙な題の曲があるとは初めて知り、うれしくなった。 

 聴いてみると、ピアノがせわしなくいら立って、これでもかとばかりに「怒りをぶつけて」いるようにも思え、あのベートーヴェンが小銭を落としたか何かして、なくした小銭への執着から、例の苦虫をかみつぶした顔でピアノに当たり散らしている姿が目に浮かんだのであるが、wikiを引いてみると、このお題はのちの人のつけたものとあり、それはそれで、いったいどうして斯様な妙な題をつけたのか?と疑問は増すばかりである。


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