雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

葬儀社の勧誘

 先日、電話が鳴るので取ったら、葬儀社からで、「いまから積み立てを始めたらどうか? そうすれば何かあっても慌てないで済むし、何なら慶事にも使えますよ」とのことだったので、「ご心配はご無用。 もう何十年も前から他社で積み立てしていて、いつ死んでも安心だ」とお答えしてお引き取りを願った。 

 しかし、世の中には過剰反応する人もいて、今朝の地方紙の投書欄には、次のような投書が載っており、腹を抱えて笑ってしまった。

「腹立つ葬儀のセールス」

 最近、なぜか葬儀会社のセールス訪問が多い。会員募集中で、入会すればいざというときにお得な割引が受けられ、安心できるという。

 縁起でもない。よぼよぼの老人と見ての勧誘か。うっかり家の周りの散歩もできない。以前、同一の人物が家族葬なら〇〇万円で大変お得としつこかった。

 早く死ねと言わんばかりで冗談じゃない。嫌な世の中になってしまったものだ。

                            (上越市・無職・84歳)

 きっと、葬儀社もコロナの影響で売上げが落ち込んで大変なのだろう。 お互いに「嫌な世の中」になったものである。