雪夜庵閑話

俗世を離れ、隠遁生活を始めた団塊世代です

お山

 長岡で「お山」と言えば、東山の連なりの小高い丘である悠久山を指す。

 ここは第三代長岡藩主牧野忠辰(ただとき)を祭る蒼紫(あおし)神社を中心に自然を生かした公園が大正時代に市民有志により整備され、春の桜の時期をはじめ一年を通して長岡の人々に愛されてきた。

 鬱蒼とした参道を上り、神社にお参りした後、少し歩けば視界がからりと開いて広々とした公園が広がっている。

 以前は長岡駅からここまで電車が走り、大いに賑わったものであったが、最近は花見の頃を除くと訪れる人も少なく、静かに自然に楽しむには良いところになった。

 今日は風もなく穏やかな午後、「お山」を歩いてみた。

 大木の間から午後の日差しが射す参道 苔むした両翼の灯篭はほとんどが寛政10年(1798)と刻まれ、この時期に参道が整備されたことがわかる。

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 蒼紫神社の右手には明るい公園が開ける。

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 泉翠池の先は東山の山並みに連なる。

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 もう紅葉の盛りは過ぎ、枯れ葉が一面に敷き詰められている。

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